※2018年11月26日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2019年2月9日に再度公開しました。
浜松の名木、白狐が運んできた浜松市小沢渡町の「音羽の松」をご紹介いたします。
音羽の松とは
音羽の松とは、かつて遠州灘を航海する船の目標とされた巨大な松。
この松は、高さ、枝張り(枝の直径)ともに40mもある大樹。
とても美しい姿をしていて、福田半香(ふくだ はんこう)や歌川広重(うたがわひろしげ)など、有名な日本画家のモチーフにもされていたそうです。
音羽の松を運んだ白狐
音羽の松は白狐が運んできたと言い伝えられています。
もともと小沢渡町にあった浜松八幡宮を今ある八幡町に移す際、白狐が現れ2本の松の苗を置いて行ったそうです。
そのうちの1本が「音羽の松」。
もう1本が「ざざんざの松」となり、この2本は浜松を代表する松となりました。
また、代替わりして姿は違いますが、今も兄弟松とされています。
音羽の松の「音羽」の由来
私の調べ方が足りず、名前の由来にたどり着けませんでした、、、。
関係あるかな?という事がらを4つ紹介いたします。
愛知の音羽川に沿う松並木の松説
遠州地方の西どなり「三河地方」には、音羽川が流れています。
その近くにある「御油の松並木」から持ってきたのではないかという説があります。
また、天災によりそこから流れてきたとか、、、
浜松には、天災により流れてきた松を祀っている神社もあるんですよね。
松の音説
京都は清水寺の「音羽の滝」。
この滝の名前の由来は、「滝の音が無数の鳥の羽ばたく音に似ているから」という諸説があります。
昔、「浜松の音はざざんざ」と 松が風になびく音をうたった方もいましたので、松の音説も考えられます。
話がそれますが、浜松には この松の音を名前に使った伝統工芸品「ざざんざ機」があります。
とても美しく、10年ものの色ツヤはさらに素敵です。
直虎の小さい頃の名前説
大河ドラマ「女城主 直虎」の主人公である「直虎」。
その幼少期の名前が「おとわ」だったそうです。
しかしこの名前は「ドラマ用に作っただけ」という話もあり、私もドラマを見ていないのでふんわりしています、すみません。
音羽局説
徳川家にいた「音羽局(おとわのつぼね)」が関係している説もあります。
東京都文京区西部に「音羽」という地名があります。
地名の由来は、徳川家から音羽局 (おとわのつぼね) がきた事に由来します。
>>参考 おとわ〔おとは〕【音羽】の意味|goo辞書
音羽の松の場所
残念ながら、当時の巨大松の姿はありません。
音羽の松は2代目となり、浜松市南区の小沢渡町(こざわたりちょう)にある「六所神社(ろくしょじんじゃ)」にあります。
六所神社は、浜松市内に3つあるので行く際はご注意を!
〒432-8063
静岡県浜松市南区小沢渡町
ちなみに、明応(めいおう)8年と永正(えいしょう)7年の台風による大津波の時、六所神社に避難した住民は助かったという言い伝えがあります。
おまけ
音羽の松やざざんざの松をはじめ、浜松には多くの名木(めいぼく)がありました。
天災や戦争などで、当時の形ではない場合も多いですが、当時の姿に思いを馳せるのもなかなか面白いんですよね〜。
姿は違えど、今も残る浜松の名木は見て回りたいなと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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