※2018年11月18日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2018年2月11日に再度公開しました。
静岡県の無形文化財にも指定されている、浜松の民芸品「ざざんざ織」をご紹介いたします。
今もざざんざ織を作っている「あかね屋」の四代目、平松久子さんに伺った話を元にまとめました。
ざざんざ織とは
ざざんざ織とは、草木で染めた、月日が経つほど美しくなる絹の織物の事を言います。
高密度で、手織りならではの暖かさを持つのが特徴です。
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ざざんざ織の原材料は、2匹以上の蚕が作った繭「玉繭(たままゆ)」
この玉繭で作った糸はとても丈夫なんです。
2匹以上の蚕が作った繭「玉繭(たままゆ)」は、1匹の蚕が作る繭と比べ複雑に絡み合ってできている為、解いた糸に節(こぶし)と言われる糸の塊を含んでいます。
ざざんざ織では、この糸を、さらに数本よりあわせて1本の糸にする為、太く強度のある糸になります。
*「よりあわせる」とは、ねじり合わせるという事。
それを時間をかけ丁寧に手織りし、草木で染めたものが「ざざんざ織」です。
下の写真は、実際に草木染めで使われる事もあるヤマモモの皮。
草木染めの技法が使用されるのは、晴れの日が多く、温暖な気候の浜松だからこそ。
とはいえ、求める色を出す為に何回も染め、乾かしを繰り返すのでとても手間がかかります。
そのぶん、自然で深みのある色に仕上がるとの事。
10年物はツヤと光沢感がより出ていて、本当に綺麗でした。
また、日本の民藝品であり、東京は目黒の日本民藝館でも展示された事もあるそうです。
日本民藝館については、後の項目「ざざんざ織の歴史」で書いています。
ざざんざ織の名前の由来
ざざんざ織の名前の由来は、かつて浜松の名木と言われた「ざざんざの松」からきています。
上の画像が当時の「ざざんざの松」。
「ざざんざ」とは、松が風でなびく音の事で、昔の偉い人が「浜松の音はざざんざ」と詩を詠んだ事が始まりです。
遠州のからっ風にも負けず 力強く育ち、凛とした松の美しい姿に「ざざんざ織」を重ねたのかもしれませんね。
ざざんざ織の歴史
ざざんざ織の歴史は、民藝の父「柳宗悦(やなぎむねよし)さん」の民藝運動に、「あかね屋」の初代当主平松實(ひらまつ みのる)さんが共感した事がはじまりです。
民藝運動とは、日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に「用の美」を見出し、活用する日本独自の運動。
1926年(大正15年)、「日本民藝美術館設立趣意書」の発刊により開始された。
ちなみに柳宗悦さんは、プロダクトデザイナー柳宗理さんのお父さんです。
また、東京目黒の「日本民藝博物館」の前進「日本民藝美術館」は浜松にあったと聞いて驚きました。
ざざんざ織を買える店「あかね屋」
ざざんざ織りは、浜松市中区中島にある「あかね屋」で買う事ができます。
普通のご自宅なので、電話してから行く方がスムーズかもしれません。
ちなみに「あかね屋」の由来は、当時お店周辺に「あかね」という植物がたくさんあったからだそうです。
草木染めで「あかねの根」を使うと綺麗な朱色に染まります。
あかね屋の代表色はあかね色だったかもしれませんね。
ざざんざ織りについての動画
さらに興味がある方は動画もご覧ください。
最後に
フルオーダーも可能との事なので、お金を貯めて買おうと思っています。
実際見て、触れて 完全に欲しいモードです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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