ざざんざ織を作っているあかね屋に伺ったさい見せて頂いた、10年物のざざんざ織。
作りたての物は、若干硬さがあるが、使っていると柔らかくなり、手触りがとても良い事を体感しました。
写真じゃ全然伝えられないけど、色がむちゃ美しかった、、、
ざざんざ織の特徴として、2匹以上の蚕が作る玉繭を原料とし、太さが違う糸や、節糸を使う事で、あたたかみのある生地に仕立てる事。
時間をかけて、ゆっくり丁寧に手織りする事。
そして、日本古来の植物染料を使い手染めする事(草木染)。
やまももや、茜根(茜という植物の根)で染めた物を見せて頂いたが、落ち着いた色あいがとても綺麗で、
10年以上使用した物は、光沢が出て、さらに発色が良かった。
平松さん曰く、どんな色にしたいか教えてくれれば近い色を出してくれるとの事。
迷う〜!
現時点で考えているのが、あかね屋の名前の由来となったであろう『茜色(あかね色)』か、ざざんざ織の名前の由来となった、ざざんざの松の色『常盤色(ときわいろ)』。
草木染に関して無知なので、出したい色が出せる自分なりに調べてみました。
色については下記サイトが分かりやすくて、見てて楽しかったですよ!
伝統的な草木染めの原料と染め色
茜色ってどんな色?
茜色は赤、オレンジ系の色。
茜という植物の赤色の根っこから色を出せるみたい。
ちなみに あかね屋の名前の由来はこの茜からとってるじゃないかと久子さんがおっしゃっていました。
1928年(昭和3年)、平松久子さんの旦那さんのお父さん『平松實(ひらまつみのる)』さんが、ざざんざ織を始めた頃、あかね屋の周辺で茜がたくさん採れたみたいです。
常盤色ってどんな色?
常盤色は、ざざんざの織の名前の由来となった、ざざんざの松の色。
あかね屋で頂いた冊子には、常盤色の事を『最古の翠色(すいしょく)』と表現していて、私のイメージだと、松に太陽の光があたり、光沢がでたエメラルドグリーン。
刈安(かりやす)や、柘榴(ざくろ)などで染めたらいけるんじゃないかなと思う。
おまけ
ざざんざ織の事を調べていると、玉糸を使った手織りという所がフューチャーされがちな印象ですが、
『日本古来の植物染料を使い手染めする事(草木染)』の部分も、もっと注目されたらいいのになと思いました。
草木染は、植物を煎じて、大釜で染め、外で干すという作業を繰り返す事で色を作ります。
なので、ピンポイントでお客さんの求めている色を出す事が難しいとの事。
干す作業は、天候にも左右されますしね。
しかし、苦労して出した色だからこその美しさは、ざざんざ織りの魅力でもありますので、
もし作品に出会う機会があればそんなポイントもお楽しみくだされ。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
おわり