※2018年12月25日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2020年3月1日に再度公開しました。
浜松で有名な昔話といえば、「ダイダラボッチ伝説」。
はるか昔、この島国を作る一翼を担っていた神様の1人として語り継がれています。
雲をも超える巨体だった為、山や湖を作るのにとても頼りになったのだとか。
ダイダラボッチの伝説は日本各地にありますが、今回は浜松に伝わる「ダイダラボッチ伝説」を紹介いたします!
ダイダラボッチとは
ダイダラボッチは、日本神話だと国づくりの神グループに属し、別名は「大太郎法師(だいたろうほうし)」。
「法師」は、出家して仏門にはいった「僧侶」を指すので仏教がルーツの神様かと思われます。
見た目は人型の巨人。
江戸時代中期を代表する浮世絵画家「川勝春英(かわかつしゅんえい)」の描く「大入道(おおにゅうどう)」と見た目が近いと言われていますが、実際現れたら怖すぎですね。笑
浜松に伝わる3つの伝説
ダイダラボッチが浜名湖を作った
浜松ダイダラボッチ伝説の鉄板話。
浜名湖は、ダイダラボッチが転んで手をついた際にできた穴だそうです。
転んだ時の涙がたまって湖になったのだとか。
ダイダラボッチが琵琶湖の土で富士山を作った話がありますが、その途中に転んだのかもしれません。
余談ですが、浜名湖は今でこそ海と繋がる汽水湖ですが、もともとは淡水湖です。
1498年の明応地震がきっかけで海と繋がり汽水湖なっています。
ダイダラボッチが「礫島」を作った
浜名湖唯一の無人島「礫島(つぶてじま)」。
その起源は、ダイダラボッチが食べていたおむすびに入っていた「小石」だそうです。
今では神の島と呼ばれ、島への上陸は不可。
島内には「礫島神社」があり、水の神「市杵島姫命(イチキシマヒメ)」と「弁財天」が祀られています。
1617年(元和3年)、琵琶湖の「竹生島(ちくぶしま)」の「竹生島神社」の勧進により、礫島でも「市杵島姫命」と「弁財天」祀られるようになりました。
浜名湖に住む珍しい蟹達が、満月の夜だけ「礫島」のお堂に集まり、弁財天と一緒にその年の吉兆や豊漁・豊作を願っていたそうです。
浜松の食の代表「堂満蟹(どうまんがに)」は、たまたまこの幻想的な風景を見た漁師たちが、お堂の周りに満月の夜だけ姿を現す蟹を見て名付けたと言われています。
参考 >> 魚料理専門 魚魚一 web

ダイダラボッチは遠州の山奥に住む
遠州(えんしゅう)の山奥に住んでいたと言われるダイダラボッチ。
遠州とは、浜松を含む静岡県西部地方を指します。
浜松北部の山間部は、国指定の無形民族文化財の神事や、龍の寝床や巨大牡丹の花などの遠州七不思議も多く残り、隠れ里などもある奥深いエリア。
ダイダラボッチの話も掘ればいろいろ出てきそうです。
ただ、私調べだとダイダラボッチの身長は126kmと大気圏をこす大きさなので、おそらく体の大きさを自由にできる能力があったのではないかと思われます。
おまけ
浜松市民の方言は「遠州弁(えんしゅうべん)」と呼ばれ、語尾に「~だら」がつきます。
ダイダラボッチと関係あったらなんだかロマンがありますね。笑
最後までお読み頂きありがとうございました!
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今まで恥ずかしさから絵だったけど、ついに正体を現しちゃたよ😉
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— 浜松のてんぐちゃん (@hmmt_tng) 2019年4月28日
