※2018年11月02日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2019年1月25日に再度公開しました。
遠州七不思議の1つ「天狗の火」をご紹介いたします。
遠州七不思議の1つ「天狗の火」とは
*写真は浜松市春野町の天狗の面
天狗の火は、遠州灘の海辺に無数の火の玉が現れる不思議な現象の事です。
この現象は、天狗の漁撈(ぎょろう)とも呼ばれ、天狗が漁をしていると言われています。
天狗の好物は「魚の目」って知ってました?
天狗は漁をした後、目だけ食べて帰ってしまうそうです。
そのため浜辺には目のない魚が置かれていて、その魚を食べると幸運になれると言われていました。
天狗の火はどこで見れるの?
天狗の火は、御前崎市の海辺でよく目撃されたそうです。
天狗の火の話は色々な説があります。
天狗の漁撈についての話には変わりないのですが、舞台が海ではなく田んぼだったり、川だったり。
田んぼで目撃された場合は「ドジョウ」、川の場合は「ヤマメ」や「イワナ」を捕っていたそうです(目だけ)。
田んぼが多い地域では、そのドジョウを使った「柳川鍋(やながわなべ)」が流行っていたとの事。
いずれの話から、天狗の火の発生エリアは、遠州地方全域とも考えられます。
天狗の火はどこからくるの?
天狗の火の出処は、遠州の山間部。
遠州の山に住んでいた天狗「遠江天狗(とおとうみ)」が、魚を捕りに海辺まで来た説が濃厚です。
遠江とは、遠州の事を指します。
遠江天狗のボスは、浜松市春野町秋葉山に祀られる、秋葉三尺坊大権現(あきはさんじゃくぼうだいごんげん)。
白狐にまたがり、日本各地を飛び回る天狗で、火を消せる神通力(魔法)の持ち主です。
秋葉山の山火事を沈めた事もあり、火災除けの神として崇められています。
また、秋葉山にある秋葉神社は、京都の愛宕(あたご)神社と並んで、日本二大火伏せ信仰の場所として有名です。
秋葉神社の場所はこちら。
秋葉山山頂にある秋葉神社からの景色はとても良かったです。
秋葉山のふもと浜松市春野町は、別名「天狗の里」と呼ばれ、多くの天狗伝説が伝わります。
町のシンボル、8メートルもの天狗の面は必見!
天狗ちゃんの一言
遠州地方には天狗のお話が多くあるけど、掛川市小笠山に伝わるお話は泣けるんだよね。
ちなみに、天狗の火の犯人は僕じゃありませんよ。
ちゃんと身も食べるからね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
おわり