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五方の神へのお祭り。国指定の無形民俗重要文化財、引佐町の『懐山おくない』

五方の神へのお祭り。国指定の無形民俗重要文化財、引佐町の『懐山おくない』

 

『遠江のひよんどりとおくない』という言葉を聞いた事があるでしょうか?
これは浜松市民が全国に誇れるものなんですが、認知度が低いんですよね〜

年始のお寺では、『今年も良い年でありますように』と、神様にお願いする『修正絵(しゅしょうえ)』というお祭り(儀式的なもの)があります。
遠州では、『おくない』、そして『ひよんどり』とも呼びます。

厳密には『おくない』の中の『ひよんどり』なんですが、詳しくはまた後ほど(書くかも?)。

 

浜松市の北側『北遠(ほくえん)』と呼ばれる地域には、年始から数日かけて複数のひよんどりや、おくないが各地域で行われます。
それを総じて『遠江(とおとうみ)のひよんどりとおくない』です。

北遠は、遠州地方の北側のエリアの事を言います。

遠州地方や遠江については下の記事で書いてますのでよければ。

 

『遠江のひよんどりとおくない』で有名なのは『川名ひよんどり』、『寺野ひよんどり』、『懐山おくない』。
この3つは、国指定の無形民俗重要文化財に指定されています。

今回の記事は、このうちの1つ『懐山おくない(ふところやまおくない)』について書きました。

 

『川名ひよんどり』と『寺野ひよんどり』は以前ブログに書いたので合わせてどうぞ

 

懐山おくないとは

1400年代に懐山の集落が生まれた頃から行われているお祭りで、田楽能(田遊び)と言われる、農家の生活を舞で表現するものが土台となっています。

懐山おくないでは、懐山集落の当時の暮らしを表現した舞(踊り)を、東・西・南・北・正面の五方の神に奉納する『五方の舞』が特徴。
年の安全、五穀豊穣、子孫繁栄を願い、20以上の演目がおこなれます。

その舞から当時の生活を想像するのも面白みの1つですな。

馬の飼育が盛んな土地だった事を表現する舞や、綿や塩を買う様子を表現する舞などがあるとの事です。
この辺りには、馬の顔をした仏様『馬頭観音』の石牌もあるだとか。

 

ここで出てくる『綿』というには蚕(かいこ)のまゆから取れる真綿(まわた)の事。

このあたりはの豊かな自然と気候から野生の蚕がたくさん生息していました。

浜松の伝統工業『ざざんざ織』や、特産である『徳丸すっぽん』の事を調べていても話に出てきますのでよろしければ下の記事もどうぞ。

どこで、いつ見れるの?

毎年1月3日に静岡県浜松市天竜区懐山『泰蔵院』で行われます。
時間は、午後1時頃から6時頃。
『五方の舞』をベースに20以上の舞が見れます。

余談ですが、元々の会場真福寺阿弥陀堂は五日堂とも呼ばれるんですが、元は1月5日に行われていました。

 

インスタで見る懐山おくない

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鬼の舞。

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懐山おくないのお面☆

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鬼3様。

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おまけ

全部見たいけど、懐山のおくないと、寺野ひよんどりが1/3でかぶってるんだよな〜
川名ひよんどりは1/4なので大丈夫だけど。

 

あ、ちなみに『ひよんどり』は『火踊り』がなまった言い方で、『おくない』は『おこない』がなまった言い方です。
おこない=修正会で、おこないの数ある演目の中に火踊りがあるんですが、火を使った演目が印象的なものは、火踊りとして全国に伝わっています。

なので、『川名ひよんどり』と『寺野ひよんどり』は火が印象的なお祭りという事です!

 

さらに山奥、浜『西浦田楽(にしうれでんがく)』という祭りも、歴史とロマンありなので良ければ下の記事も読んで頂きたいです!
行基パイセンがかかわってきます。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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