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天気が分かる?遠州灘の海底に住む「波小僧」の太鼓の音の正体

天気が分かる?遠州灘の海底に住む「波小僧」の太鼓の音の正体

※2018年10月26日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2019年1月22日に再度公開しました。

昔、遠州地方の漁師たちは、遠州灘の海底に住む妖怪「波小僧」の太鼓の音で天気を判断し、漁に出たと言われています。

 

実はこの音、今も聞けるんですよね。

 

今回は、波小僧の太鼓の音の正体と、どこで聞けるのか。

そして、波小僧がどこから来たのかをご紹介いたします。

 

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太鼓の音の正体

波小僧・浪小僧の画像

太鼓の音の正体は、「海鳴り(うみなり)」と呼ばれる遠州地方独特の波の音(海の音)。

「ドゴゴゴゴゴ」という地鳴りのような音が、海から聞こえるんですよね。

 

当時この音が、南西から聞こえれば「晴」、南東から聞こえれば「雨」とされていました。

 

 

太鼓の音はどこで聞けるの?

太鼓の音は、遠州灘の浜辺全域で聞くことができます。

遠州がどこか分からない方は、「知っておくとさらに楽しい!遠州地方の魅力まとめ」をご覧ください。

ちなみに海鳴りは、海から離れていても 静かで開けた場所であれば聞こえるそうです。

 

 

波小僧の正体

35歳くらいの行基のイラスト

波小僧の正体は、行基(ぎょうき)という奈良時代の僧が作った藁人形(わらにんぎょう)。
*行基は、奈良の大仏を作った立役者

 

当時、浜松北部のお寺にいた行基が、「人々を助けてやるんやで〜」と願いを込めて「都田川(みやこだがわ)」上流から、2体の藁人形を流したそうです。

 

藁人形は都田川から浜名湖に入り、そのまま遠州灘へ。

1体は、浜松市西区舞阪町。
1体は、御前崎市池新田に流れ着き、波小僧として漁師たちに天気を教えるようになったと言われています。

 

この2体の波小僧は、なぜか漢字が異なっていいますが、舞阪では「浪小僧」、池新田では「波小僧」とされ、それぞれの町に像が立っています。

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最後に

浜松の大太鼓祭りの画像
*舞阪の隣町、馬郡町の大太鼓祭り

浜松の遠州灘沿いの地域で秋になると行われる「大太鼓祭り」。

海にちなんだこの祭りは、太鼓の音を海に奉納し、大漁祈願を願います。

 

この祭りの始まりは、浪小僧の像がある舞阪町「岐佐神社(きさじんじゃ)」。

私調べでは関係ないみたいですが、波小僧の太鼓と呼応している物語などあればロマンがあるなあと思った次第です。

 

また、この波小僧のお話は、遠州七不思議の1つにされています。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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